論文レビュー(駄文)「地方活性」
/
2022/02/23 論文レビュー(駄文)を記述します.
# 論文1
歩行者空間の整備状況と商店街の賑わいについての関連分析 (opens new window)
# 背景
- 大規模店舗により商店街が衰退しているが,地元の高齢者にとっては交通面も含めて商店街は重要な役割を持っている.
- 過去の研究では商店街のにぎわいにおいて,商店街の規模・業種構成に着目しているが,歩行空間との関連がまだ甘い.
- そこで,商店街のにぎわいと歩行空間の整備状況を定量的に評価する
# 既存研究
- 車道の拡幅は商店街は衰退につがっている.(佐々木一成, 観光振興と魅力あるまちづくり)
- 自動車流入量と歩行者通行量・店舗への来客数には負の相関がある(山本俊行, 自動車通過通行が歩行者・自転車交通に及ぼす影響と自動車通過通行の観測法に関する分析)
- 年間小売販売額や従業員数などと商店街の規模・業種構成の分析(田中宏育, 東京都心の近隣型商店街の動向に関する研究)
- 年齢別利用者と商店街の規模・業種構成の分析(森田孝夫, 京都の都心商店街活性化計画のための顧客分析)
- 回遊行動と商店街の規模・業種構成の分析,にぎわい指標_施設効率指数の提案(大岩優佳里, 回遊行動からみた商店街複合地区の動態分析)
# 本研究の位置付け
- データは商店街のにぎわい(小売業年間販売額)と歩行空間の整備状況(歩行者数・歩行密度)とし,2つを比較・分析している
- 上記の関連性を他研究の要因と比較している.
# 手法
- 歩行空間の整備状況(歩行者数・歩行者密度・歩道幅員など)は現地調査と文献調査
- 分析手法は数量化Ⅰ類.
# 結論
- 歩行者密度は商店街の路線価に正の相関がある
- 歩行空間の整備状況は,店舗密度などの商店街の特性を示す変数と同等の関連性がある
- また,歩行空間の整備状況は来客数と販売額にも関連性がある.
# 論文2
歩行空間における賑わい創出のためのオープンカフェの実現可能性に関する研究 (opens new window)
# 背景
- 2005年に国土交通省により「道を活用した地域活動円滑化のためのガイドライン」が示されたことで、まちの活性化を目的としたオープンカフェの社会実験が行われるようになった.
- 今後,実現可能性と課題を整理しながら進めていく必要がある.
- 本研究では,オープンカフェの実施の実現可能性について検討し方策を見出すとともに、その課題を整理する.
# 本研究の位置付け
- オープンカフェの実施の実現可能性:オープンカフェ実験が実施された場所で調査・分析し,評価と方策を出す
- 課題の整理:日本の事例より,障害となる法律とその対応策を整理する
# 継続実施事例
- 横浜鶴見オープンカフェ
- 横浜日本大通りオープンカフェ
- 名古屋久屋大通りオープンカフェ
# 手法
- ビデオ観測とアンケート調査によるデータ収集
- 可視化
- 継続実施事例を3分類している(恣意的)
# 結論(法律とその対応策)
- 道路法・道路交通法により営利活動が禁止されているので,地元商店や沿道店舗がオープンカフェを行うことは営利活動と見なされ、実施に移行することは困難である
- 過去の事例では「許可の取得」と「公共性・公益性の確保」が条件に出された.
- 行政・地元商店で構成されるオープンカフェ実行委員会の発足が必要不可欠である
# 結論(評価と方策)
- 実施頻度として休日や月 1 回の実施が最も適切であり、実施時期として暖かい季節に実施する
- 沿道店舗が屋外販売やテーブルの管理をして、誰でもテーブルを利用できる形式が望ましい.
# 課題
- 平日での実験も必要である
- 地元商店の協力をどのように促進させる合意形成も課題となる.
# 論文1
地方都市活性化のための都市構造のあり方に関する研究 (opens new window)
# まとめ
- コンパクトシティの区域区分制度を都市構造(都市機能・都市活動)で定量的に線引きする
- 都市機能:わからん
- 都市構造:わからん
- 都市活動と都市のコンパクトさの相関分析から、よりコンパクトな都市ほど職住近接性、生活利便性が高く、活発な就業活動・消費活動が行われている